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2025/04/23 11:24

初めての佐賀visitで友人のお父様に案内して頂き有田を訪問して以来有田焼をめっちゃ気に入ってしまいました。
僕の有田焼の印象は「澄んでる」。沢山の色を使ったゴージャスなものも、青一色の柄物も、「澄んでる」んです。
国内外の様々な焼き物の中で最もすがすがしく清らかで澄んだ焼き物の一つだと感じました。気品があるとか洗練されてるともちょっと違った、
もう少し単純で原始的というか本能的というか、心にダイレクトに伝わる美しさを感じるんです。
そんな中でも一番のお気に理入りの工房が深川製磁です。深川製磁の青、本当に美しいです。
ご縁があって深川製磁の深川巌さんのご自宅をお伺いする機会に恵まれました。
巌さんとお話しし、ガスや電気を使わない創業当初の磁器づくり続けるための昔ながらの「登り窯」を拝見させて頂き、
山の中の自然豊かでけがれの無い場所で130年の歴史を守り進化させる「真の文化の伝承」を目の当たりに出来たこと、とてもとても貴重な時間でした。
深川巌さんは昭和5年生まれの午年。ご自宅には馬にまつわる焼き物、グッズなどが数えきれないほど飾られていました。
因みに私の父も昭和5年の午年で名前も巌。机の引き出しには競馬新聞とハズレ馬券が大切そうにしまわれていました。
颯爽と馬にまたがる深川さんと耳に赤鉛筆の僕のパパ、どちらも昭和の英雄です。